
ホウ統 士元 「三国志 30巻」より

全ての善悪は 彼のサジ加減で決まってしまう
「三国志30巻」より
はっ!?・・
いくらか?・・・
損害賠償の命は良いとして その「いくらか」を決めるのが 彼の仕事なのではないか?
こんなことを当事者同士で決めさせると また争いが起きるという事を予想できないのか?
これでは、到底 戦で軍の動きを予測できることなんぞ出来ようはずがないではないか。
これが1度だけの過ちではないという動かざる証拠が これである。

ホウ統の裁量では この程度が限界線ということが 良く分かった瞬間
「三国志30巻」より
だからよ・・・「こうこうして」ってなぁ なんなのだ?
前置きは非常に説得力があり 期待できそうな予感もあったが それも1コマで水の泡である
それにも関わらず 民は「へへーっ」と平伏しておる・・・
この場合 ホウ統よりも この不透明な発言で全てを悟ったこの民共の方が 知恵者として相応しいのではなかろうか。
しかも この後、戦で魏延が黄忠を出し抜き 窮地に追い詰められ黄忠に救い出されるのだが
最後の最後で敵将・冷苞を捕らえて帰還するのだが、ここで黄忠は劉備に魏延の暴挙を密告し死刑を要求する
しかし徳の人である劉備は 魏延に2度黄忠に謝罪させることで 魏延を斬らずに黄忠を納得させる名裁きをみせるのである。
これを見ていたホウ統が こう一言・・・

キサマは魏延を死罪に賛成だったクセに・・
「三国志34巻」より
そりゃぁそうだろうよ・・・
あんな子供でもせぬ お裁きを下してしまったホウ統である、さぞこの劉備の裁きは 考えも付かなかったことであろう。
ホウ統から見れば どんな裁きも名裁きである。
あんなものは恥ずかしくて人には見せられぬ。
劉備もきっと『諸葛亮ならともかくとして・・・ホウ統にだけは部下の裁きは任せておけぬ』と分かっていたのであろう。
また後に 劉備は 血迷って荊州に諸葛亮を残し ホウ統なんぞを蜀攻略に連れ出している
そこで 諸葛亮が天文を見て凶事ありと警告文章を送り それに劉備が同調した為嫉妬してしまう
その為に 負けじとホウ統は自分も天文見れますとか言い出してしまう。

爽やかな笑みで進言しているが 腹の中はドス黒さに満ちている
「三国志34巻」より
前半部分のコメントに注目していただきたい。
「大吉でもありませぬが さりとて悪年でもありませぬ」
こやつ・・・新興宗教の教祖気取りか それとも 3流予言者なのか・・・
こんな言い方では どちらともとれて どんな結果になろうと どんな言訳でもできるではないか
もうこいつは 黄巾党の教祖様 張角よりも質が悪い予言である
こんな内容の発言を 聞き入れる劉備も劉備である。
よくこの場で『私も そう思っていたところだ』と言わなかったものだ
そして死の直前で ホウ統は馬に落とされてしまうのだが その一連の流れをよく見て頂きたい

「三国志34巻」より

普通 落ちきる前に「あっ」と声あげるだろうよ
「三国志34巻」より
おわかりであろうか?
なぜ?・・この鳳雛、馬が前足を折って倒れてるというのに 尻から落ちたのである。
どうすれば このような落ち方になるのか?
まったくもって 鳳雛の異名を取る様な 奇才の才能を発揮している場面なんぞないではないか
挙句の果てには 哀れホウ統は このまま張任軍によりハリネズミの様になり 飛び立つ事無くこの世を去るのである。

右下の弓矢だけ やけに力強い勢いで射られている これは甘寧・黄忠でもかなわん・・・
恐るべし 張任の配下
「三国志34巻」より
数ヶ月ぶりの更新なんで いつもの調子が出なかったのが悔やまれます・・・